Vol.68 カナディアンロッキーでの登頂 その7
皆さん、ご無沙汰してませんが谷です。今回はスキーガイドがハイシーズンで忙しい秋山に変わり、ピンチヒッターとして投稿させてもらいます。
もう7回目ですが、多分このシリーズは尽きることないですね。ロッキーは無限に山があるんで。
今日ご紹介するのはMTトンプソン(3089m)です。
前回アイスクライマーよりだったので、今回は日本で小屋泊縦走したことある方、カナダでバックパッキング歩いたことある人ならいけちゃうよって山をご紹介。
もちろん、バリバリやったことある方も、氷河の練習したい方にはもってこいです。
この山はカナディアンロッキーに観光に来たことある方なら必ず行っているボウ湖とペイトー湖。その源流に位置するワプタ氷原にある一番人気のある山の一つです。
急斜面が一切ない山なので、お天気さえ良ければ、ハイキングしたことある方なら基本登れます。
ただ氷河がありますので、氷河登高の知識、クレバスレスキューが出来ない方は、アルパインガイドに頼みましょう。ちなみにカナダの国立公園をガイドするには国際山岳ガイド以外の資格や許可証も必要なので、日本語でガイドを頼む場合、自動的に僕がガイドになってしまうのであしからず(笑)
氷河冒頭の写真通り、めっちゃ平らです。歩くだけ。最高に楽しいです。でもどこにクレバスあるかわかりませんよね、なので皆、ロープ、ハーネス、アイゼン、そしてピッケルをもって万が一に備えているわけです。
地図を見てわかるように、ボウ湖とペイトー湖の上流です。
山小屋に泊まって、一日の行程は標高差650m以内で登るってバックパッキングより簡単かもしれないですね。
さて見ていきましょうか?
アプローチはボウ氷河のハイキング道を使って小屋に行くので結構快適。
このボルダーは実は天然の橋になっていて、渓谷を渡るときに使います。高度感抜群ですよ。
この辺りから道が少しづつ不明瞭ですが、踏み後はしっかりついてます。
目の前はワプタ氷原。
冬はスキーを履いてここを登っていくわけですが、夏はスキー出来る必要ありません。
歩ければ着きます。
今日のお宿、ボウハットに到着です。素泊まりですが、薪ストーブあるし快適そのもの。
夏はスキーの時期と違い、比較的空いていてより快適ですね。
小屋の値段とか予約の話は少し前に、秋山の方がしているのでそのリンク張っときます。
翌日は氷河を歩いて登頂へ!!
氷河、こんな感じ~
大氷原~。
全部氷河~。
実はワプタ氷原には登れるピークが簡単なものであと二つもあり、
中級者が登れる山は3つほどあります~。ちなみに左に見えるセント、ニコラス山は中級者むけ。でもアルパインガイドとなら初心者でもOK。
氷河の水、飲みまくり~。自分で歩いて飲むと価値があがりますよね。
若返り度もUP!!
ちなみに、この背中の出具合とか見てわかるように彼女は完全な登山素人。アイゼン初めて、ピッケル初めて、ザイルも初めて、登山一年に一回すればいいとこです。アルパインガイドを頼めば行けちゃうんです。氷河に、そして山頂に!!
BCスキーができる人は冬がお勧め。その場合は秋山へ問い合わせどうぞ。
途中、Theオニオンという小ピークに登りピークから記念撮影。
ボウ湖が真ん中右に見えます。
そして今回いくトンプソンは真ん中左。
左に伸びている尾根は緩やかでしょ。燕岳登れたら、余裕で登れます。
山頂に着けば眼下にボウ湖が広がる…
最高の瞬間ですね。
帰りはペイトーに抜けてもいいですしボウに戻るのもあり。
お勧めは二泊三日ですね。
年齢問わずガイドを頼まない次世代クライマー、スキーヤーは、ぜひロープ講習をロックガイドなどに受けるかして、自分たちで行けばより満足できます。
では!
参考タイム、2泊ボウハット。
ギア、クレバスレスキュー一式。