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Vol.36 目指せロックガイド


皆さんこんにちは。今週は山田トシが明日から始まるロックガイド試験のために準備してきたことを書きたいと思います。まずはロックガイドとはなんぞやということですが、カナダ山岳協会(ACMG)にはマウンテンストリームという流れがあってロックガイド(クライミングガイド)→アルパインガイド(山岳ガイド)→マウンテンガイド(国際ガイド)というカテゴリーに分かれています。

今回私がロックガイドになれば雪や氷河のない岩山や岩壁をガイドすることができるようになります。ロッキーのほとんどの山々はその名の通り険しいので頂上に立つには

スクランブル(ロープを使わない岩登り)やクライミング技術が必要になってきます。

メンバーの剛士さんはその上級クラスのアルパインガイドなので氷河を抱いた高山だろうと冬のアイスクライミングもガイドできるのです。

また、マウンテンストリームにはクライミング以外にもスキーの流れもあり、裕司さんはスキーガイドです。そして、アルパインガイドとスキーガイドの資格を持つ人間がマウンテンガイドになることができます。僕の当面の目標はアルパインガイドになることですので、まずはロックガイドに挑戦しているわけであります。

橋を使ってのレスキュートレーニング。今まで登りにばかり集中してきたのでロープワークは苦手。でも今回この試験を受けるにあたって基礎から学びなおしとても良い勉強になりました。ガイドとしてだけではなく、パートナーを守る技術としても必須ですね。

以前ご紹介したヤムナスカでのトレーニング。試験コースとしてヤムナスカは何度も通いました。本当にガイディングしづらい壁です。こんなトラバースするルートへお客さんを連れて行くのかという感じですが、こんな所もガイド技術を使って限りなく安全にガイドしなくてはなりません。(注)夜間クライミングの練習は必要ありません。

上の二枚の写真も試験コースの一つです。このルートはクライミングが始まってしまえば問題ないのだけれど、取り付きに行くまでのアプローチ(写真上、赤線がクライミングライン)と登り終えた後(写真下)の懸垂下降支点までの下降が難しい。自分では何でもないポイントほどガイディングのセンスと判断が必要になります。

ロッキーから離れてお隣のブリティッシュコロンビア州でもトレーニング。最近買い換えた車を早速ぼこぼこのオフロードを走らせ登山口に到着。車壊れるかと思いました。

綺麗な湖の奥にショートロープトレーニングに最適な尾根を発見(赤線)。早速ガイドモードでトレーニング。冒頭の写真に繋がります。

どこで確保するか、どのように確保するか考えることがいっぱいです。

時間がない日は試験コースの下見だけでもしたい。一緒試験を受ける友人と終始同時登攀で駆け上がりルートチェック。

ガイドは仕事なれど自分自身もやっぱり楽しみたい。しっかりとした技術を持ってお客さんと登る楽しさを共有できるガイドになりたいです。

登り終えた後にこんな景色が見れたら最高ですね。明日からの試験全力で頑張ります。


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