Vol.32 大雪山縦走
こんにちは。星野です。
上川地方、毎日暑い日が続いています。旭川は北海道の中でも気温が上がりやすい地域なのですが、僕が住んでいる比布町は水田が多く、水が入った水田の上を吹いてくる風は、冷やされていて涼しいです。とは言え、それは日陰の話で、やはり炎天下で畑仕事でもしていれば、汗がダラダラ垂れてきます。
今回は、そんな暑い日の避暑地でもある、大雪山の縦走コースを少しお見せしたいと思います。
北海道の屋根、神々の遊ぶ庭、などと呼ばれる大雪山、8月でも雪渓が残り、雪が融けた場所には花が咲き乱れ、沢山の動植物が生活している、そこはまさに空中庭園です。
大雪山には様々な縦走コースがありますが、今回紹介するのは大雪山の主峰、旭岳からトムラウシ山までの縦走コースです。
まずは旭岳を登り切り裏側へと降りて行きます。なんと、1番大変なのはコースの最初、旭岳への登りで、そこさえ登ってしまえば、後は散歩です。もちろんアップダウンはありますが、それほど長い登りはありません。
今年の7月中旬の様子です。まだまだ残雪が沢山残っていました。沢筋に残る残雪の模様はとても美しいです。冬、この山に沢山の雪が降る事がわかります。
道中にはいくつかの避難小屋があり、誰でも利用する事が出来ます。避難小屋は基本、早く着いた者順なので、いっぱいになったら泊まる事は出来ません。表にテント場もあるので、必ずテントなど、外で寝る事を想定した道具も持って行きましょう。もちろん何も売ってませんし、電機も風呂も水道も何もありません。小屋があるだけです。
まさに夏の避暑地!町の暑さなど想像出来ないほど涼しくて気持ちいいです。
遠ざかっていく旭岳。時々、自分が歩いてきた道のりを振り返って見てみて下さい。なんだか自信が付きます。
近づいてくるトムラウシ山。遠いと思っていた山がどんどん近づいて来ます。ゆっくりでも進み続ければ必ず近づきます。充実感はハンパないです。
道中至る所にあるお花畑。花に興味が無い人でも絶対に感動すると思います。実際僕がそうでした。
靄が出て来れば、テント場はたちまち幻想的な雰囲気になります。
そして朝が来れば、朝日と雲海!!もう行くしかね~べや~!!ちなみにベアーも居ますので遭遇した時には慌てずゆっくり逃げましょう。
おまけ写真。
北米大陸最北の山脈、ブルックス山脈です。昔、北極圏のイヌイットと共にこの山脈を越え、新しい村を作った、フランク安田と言う日本人がいました。僕はその日本人を知って以来、ずっとアラスカに行ってみたいと思っていました。今は道もあり、僕は車でこの山脈を越えましたが、フランク安田は徒歩でこの山脈を越えたんだと想像すると、まさに大縦走!尊敬できる偉大な人物です。興味がある方は新田次郎の「アラスカ物語」という本を読んでみて下さい。