Vol.31 Mt ワディントンの反省点、改善点その2
皆さんご無沙汰してます。谷です。
いよいよ八月に入り、カナダの夏は終わりに近づいています。
7月はアルパインガイドの仕事が忙しく1日しか休みがない状態でした。正直疲れましたね。
でも移民のためにも、次のガイド資格のためにも働かないといけないので、まあしょうがないです。
ちなみに今年のカナダの夏は寒くて、雨が多い変わった夏になりました。
日本の夏はどうでしょうか?
さてワディントンの反省なんですが、よかった点も探してみた方がいいかなと思い、書いてみようと思います。
ちなみに冒頭の写真は菊池君がワディントンでBCスキーをしている時のものです。
今回、約4週間、氷河上で過ごした中で持っていって良かったものが結構この写真の中にありますね。
まずは普通の食器にフライパンなど、オートキャンプで使う道具ですね。
正直3年前アラスカに行ったときは出発前に友達や先輩から色々な話は聞いていましたが、生活がいかにいい登りに繋がるかというのは実際行ってみていかに重要かわかりましたね。
また写真右端の青のデカテント。これはKさんにインディアンクリークで登っていた時に頂いたウォールマートなど買える$100くらいの中で人がたてるテントです。
もちろん山用ではないので嵐の時にポールはへし折れてましたが、めちゃめちゃ広いので天気の悪い時に快適に食事が出来たり、ゲームしたり、三人でストレスなく過ごせました。
ベースキャンプは基本そこまで風が強くないので、運ぶことがない場所なら結構ありだと思います。
もちろん寝るテントは個別です。
前回書きましたが食事は足りなかったですが、最初の二週間はかなりうまく行ってましたね。ホットケーキにパスタ、カレー、親子丼、冷やしそうめんなど、充実具合が半端なかったです。山田が昨冬、カルガリーの日本食レストランで働いていたので、ホントうまかったですね。ベースキャンプでのうまい食事がいい登攀を生みます。これ間違いなし。
これは菊池君が持ってきたスプーンなんですが、シリコンなので熱したフライパンにも使えるし、油やソースなど綺麗にこそぎ落とせて、無駄はないし、食器洗うときに楽です。雪しかない冬など最高。しかも山使用なので折りたためる!!
これは今回の長期登山のクライマーズ・チョイスを獲得しました。
悪天の過ごし方は間違いなくスマートフォンに助けられました。
なんか軟弱な感じですが、音ってとても大切ですね。最後カラオケみたい歌いまくってましたしね。今はスマホ本も入れておけば何時でも見れますし、オフラインでできるアプリを持ってるといいですね。僕のガイドの先輩はドラクエいれてましたしね。やはり一人で黙々と何かする時間があった方が共同生活にもメリハリが出来るし、ストレスをためないコツです。
充電は?という話ですがソーラー充電が氷河上ではめちゃめちゃ効率がいいですね。雪の照り返しうまく使えばすぐにフル充電です。
写真は手首を鍛える道具です。これに結構時間を費やしましたね僕は。
このソーラーを利用したランプも菊池が持ってきましたが、役に立ちました。
とても軽いですしね。クライミングトリップにもホントいいですねこれは。
あんまり関係ないですがグレーシャープールも今回よかった点に挙げておきます。
山田が腰を痛めて動けない間、僕たち二人は結構水くみでいってたのでいい思い出ですね。水がうまい!!そして体も洗えるしキャンタマもごしごし洗ってぐっすり寝れてましたね。
やっぱりご飯が重要ですね。お好み焼きを作ろうとしてるところかな?この写真は。
こうしてみると本当に楽しかったことしか思い出せないですね。
充実したベースキャンプ生活は大きなクライミングのあとの体力の回復にもとても効果的です。いかにストレスなく、そして楽しく過ごすか。登攀自体と同じくらい重要ですね。
最後に僕の大好きなヘリBell407の写真でしめたいと思います。この角度かっこよくないすか?
ベースキャンプへは基本的にセスナやヘリでアクセスします。
要は結構色々なものを持ち込むことが出来るので、それをうまく利用するのいいかもしれないです。
登攀具やスキーのギアなど、今回持っていったものは沢山ありますが、登ることは結構雑誌などで調べることが出来るので、ちょっと違う視点から書いてみました。
僕たちの失敗が今後の次世代クライマーの参考になればいいですね。
それにしても書いてたらまたデカい山に行きたくなっちゃいましたね。来春どうしますかね?